いろんな意味で、最後のレース?(イギリスGP) [クルマも愉しい(^^)/]
初めてのF1世界選手権は、今回のシルバーストンサーキットで開催されました。
その、イギリスGPで、もしかしたらF1が分裂するかもしれない騒動が・・
来年からの規則に反対した主力8チームが、
別のレースを開催すると発表したそうです。
仮定の話ですが、主力チームが抜けたF1に魅力はありません。
実は、F1がシルバーストンを使うのは、今年が最後。
老朽化が原因で、来年からはドニントンに移ります。
シルバーストンでのF1開催が最後なだけでなく、
もしかしたら、F1そのものが終わりを迎える・・
なんてことにもなりかねない重大な問題。
それが理由ではありませんが、
最後のシルバーストンは、厚い雲に覆われた曇天にスタート。
これが、ちょっとした波乱を巻き起こすことに・・
バトンとバリチェロのコメントによると、
気温が低いとタイヤが温まらずに力を発揮できないブラウンGP。
おかげで、すっかりレッドブルに1-2を許しました。
でも、実はバトンはちょっとホッとしているのかも・・
今まで勝ちすぎて、シーズンがつまらないと批判が出る寸前でした。
ここでレッドブルが台頭してきたことで、
ブラウンGPの独走が止まれば、少しは盛り上がるかも・・
今年は、フェラーリもマクラーレンも、遅いマシンを諦めたのも同じ。
それだけでも、盛り上がりの要素に欠けるというのに、
F1分裂なんて騒動が持ち上がれば、なおさらレースどころじゃない気分。
早く騒動が落ち着いて、レースに集中できる日が望ましいところです。
※順番はコンストラクターズポイント順
【ブラウンGP】 バトン(6位) : バリチェロ(3位)
空力特性に優れ、タイヤに優しいブラウンGP。
反対をいえば、タイヤに熱が入りにくいとも言えるようで、
イギリスGPは苦労しました。
バトンとしては、地元のイギリス。最後のシルバーストンということで、
ぜひとも勝ちたかったところでしょうが、残念。
まぁ、手堅い運転のバトンですから、
セッティングが合ったレースでしっかりポイントを稼げば、チャンピオンは間違いなし。
イタリアの新聞でも、チャンピオンを「予約した」とありました。
【レッドブル】 ウェーバー(2位) : ベッテル(優勝)
見事な1-2。テレビにもあまり映らないほど危な気ない1-2でした。
これからの逆襲で間に合うか・・といったところですが、
翼を授かって、盛り上げて欲しいものです。
問題は、ウェーバーがベッテルをサポートするかどうか^^;
ちなみに、新しいノーズは、すっごく醜いイメージがありますが・・^^;
【トヨタ】 トゥルーリ(7位) : グロック(9位)
フェラーリが復活してきて、トヨタが定位置に収まってしまいそうな気配。
あらら、こんなはずでは・・
次のドイツは、トヨタチームの本拠地。
ぜひとも、いいところを見せて欲しいものです。
【フェラーリ】 マッサ(4位) : ライコネン(8位)
マッサは重いタンクで一回目のピットを遅らせて、努力で獲得した4位。
唯一のKERS搭載チームとして、スタートに役立ったとコメントしています。
これからのアップグレードで、トップチームに届くのは難しそうですが、
フェラーリらしくF1を盛り上げて欲しいもの。
来季はF1から離脱するなんて話もありますが、
フェラーリとF1は切っても切れない関係。
どうにか、関係を修復して欲しいものです。
【ウィリアムズ】 ロズベルグ(5位) : 中嶋(11位)
散々テレビでは煽っていましたが、中嶋は結果11位。
結果だけ見れば、いつも通りの位置ですが、
タンクを少なくして予選に賭けるギャンブルも悪いことじゃありません。
ロズベルグを手堅い戦略にしておいて、中嶋でギャンブル。
今のウィリアムズにはそれくらいの大胆さが必要です。
【マクラーレン】 ハミルトン(16位) : コバライネン(リタイア)
以前から、今年のマシンは最悪と言われ、
KERSを外したら、フォースインディアより遅い・・なんて冗談も言われていましたが、
冗談じゃありませんでした^^;
KERSを外したら、マジでフォースインディアより遅い^^;;
スーパーアグリより遅かったホンダより恥ずかしい^^;;;
ハミルトンが冗談で、
ウチのチームにできることは、ブラウンGPのマシンを手に入れて、
シルバーのスプレーをすることだと言っていましたが、その通り!
しかし、かつてのセナは、遅いマシンでもキラリと輝いていました・・
予選だけでもいいから、ハミルトンはマシンの性能以上の結果を出さないと、
しょせん、マシンが速かったからチャンピオンになれたんだ・・と言われてしまいます。
【ルノー】 アロンソ(14位) : ピケ(12位)
今回のF1離脱騒動の原因のひとつは、不透明な金の流れにあります。
参加チームからすれば、予算上限を設ける前に、
ちゃんと利益を分配してくれという思いがあります。
それをわかりやすく説明しているのが、ルノーのゴーン氏。
フランス議会で、こう発言しています。
ルノー社のCEO、カルロス・ゴーンがさほどF1に関心がないことはよく知られている。ゴーンは、フランス議会の委員会において、F1チームは、フォーミュラワン・マネージメント(FOM)からもっと多くの分配金を受け取る権利があると発言した。
「ショーを行い、テクノロジーを持ち込み、エンジンを持ち込み、ドライバーを雇っているのは我々だ」というゴーンの発言を、フランス通信社が伝えている。
「我々がショーを行っているのであれば、F1の収入は我々に還元されるべきだ」
「今我々は、F1に参戦するために金を支払っている。これは自然なことではない。間に入って金を稼いでいる人間がいるのだ。我々はF1の支配権を取り戻したい」
その通り・・
根深い対立の影には、やっぱりお金なんですね・・
【BMW】 ハイドフェルド(15位) : クビサ(13位)
BMWは苦労が続いています。
あれだけKERSに賛同していたのに、今後のレースでは使わないとのこと。
カクカクした板を貼り合わせたようなフロントウイングも、
なにやら苦悩しているようにも見えます。
今年は捨てちゃったかな・・^^;
【トロロッソ】 ブルデー(リタイア) : ブエミ(18位)
ブルデーは残念。あれは明らかにコバライネンがラインを変え過ぎ。
でも、見所はそのクラッシュのみというのが、ちょっと悲しい^^;
【フォースインディア】 フィジケラ(10位) : スーティル(17位)
他のチームが次々と開発をリタイアする中、
フォースインディアにはチャンスかも^^
シーズン終盤にはポイントを獲得しているかもしれません。
今のF1界のごたごたは、マスコミに注目されるための戦略かと…なんて、そんなに気楽な状態ではありませんね。(どうなる事やら) レースに集中できるように、早く決着を付けて、シーズンオフにはスッキリ忘れたいものです。(そしてもう1つ忘れられるもの…KERS?)^^;
by kotobuki (2009-06-23 18:01)
★ kotobukiさん
ご老体モズレー氏が引退することで、一応、落ち着く方向にはなっていますが・・
もはや、KERSだけでなく、
ハイブリッドエンジンや、電気モーターなど最新技術を規則で許可しないと、
ますますF1は大手メーカーからそっぽを向かれてしまいそうです。
by kmc-tai (2009-06-26 02:18)