ホンダ、早くもリタイアか・・(フランスGP) [クルマも愉しい(^^)/]
フランスGPは、完走19台。
スーパーアグリが撤退して、出走は20台なので、
唯一のリタイアはというと・・ホンダのバトン。
この、「唯一のリタイア」というのが、実は象徴的。
来年、2009年から、レギュレーションが大きく変わります。
そのため、今年、調子の悪いチームは、
早々に来年度マシンの開発に予算を割くだろうと言われていて、
ホンダは、今年のレースからリタイアしてしまったのか・・
2009年のレギュレーション変更は、簡単に言えば以下の通りです。
①運動エネルギー回収システムの導入(簡易なハイブリッド?)
②溝入りタイヤからスリックタイヤへ変更。
③タイヤウォーマーの禁止。
④ダウンフォースの大幅な低減のため、前後ウイングの小型化、サイドポッドのウイング禁止。
などなど、見た目の形から大きく変わるほどの変更です。
だからこそ、現在下位に沈んでいるチームは、
今年のマシンは諦めて、来期マシンの開発に専念すれば、
来年、大逆転のチャンス。
でも、今期調子のいいチームは、
今年のマシンもまだまだ開発したいところ。
そのへんの予算配分を、各チームはどう考えるか・・
特に注目は、中堅4チーム。
ダンゴ状態なだけに、頭の痛いところ、
レッドブル(24点)
トヨタ(23点)
ウィリアムズ(15点)
ルノー(12点)
レッドブルは、ウェーバーがコツコツ稼いでくれたおかげで好調。
今年は手が抜けるはずもない。
トヨタは、今回表彰台。嬉しいけど、これでギブアップできなくなった?
ウィリアムズは、プライベーターなので、スポンサー確保のためには手を抜けず。
ルノーは、親会社からのプレッシャーが強く、アロンソを引き止めるためにも、
開発を緩めるわけにはいかず。
本格的なヨーロッパラウンドを迎えて、
今年のチャンピオンシップの争い白熱する一方、
水面下では来年の開発争いも始まっているのです・・
【フェラーリ】 ライコネン(2位) : マッサ(優勝)
ライコネンがトラブルで、マッサが優勝。
これで、ポイントは、ライコネン(43点)、マッサ(48点)
ますます、フェラーリのナンバーワンが微妙になってきました・・
【マクラーレン】 ハミルトン(10位) : コバライネン(4位)
ハミルトンは、レースだけじゃなくて「人生」について勉強中・・^^;
ハミルトンは経験が少ないとしても、ロン・デニスはベテランのはず。
マクラーレンが、ルールを知らなくてレースを落とすのは、時々ある話です。
コバライネンは、惜しかった・・
個人的にはトゥルーリの幅寄せはどうかと思いますが、
10番グリッドからのスタートで4位なら、グッジョブでしょう。
【BMW】 ハイドフェルド(13位) : クビサ(5位)
今回は、マシンが合っていなかったBMW。
サーキットより、パドックの方が目立っていました^^;
なんと、クビサにフェラーリ入りの噂が、
今の時期だから、噂だけならなんでもアリ^^;
クビサも拒否はしていないみたいで・・
でも、若いうちにフェラーリに行ってツブれたドライバーは多いので、
もうちょっとキャリアを積んでからでもいいのでは。
フェラーリって、すごろくで言えば、「アガリ」ですから^^
【ルノー】 アロンソ(8位) : ピケ(7位)
アロンソは本人も期待はずれだったでしょう。
予選までは速さを見せていただけに、残念。
同じエンジンのレッドブルが好調なだけに、
もうちょっとポイントを稼がないと、ゴーン社長がリストラしちゃうかも・・
【レッドブル】 ウェーバー(6位) : クルサード(9位)
トゥルーリの表彰台も、
ウェーバーの3点が効いて、コンストラクターズランキング4位を死守。
クルサード先輩は、あと1歩。次戦はイギリスですぜ、先輩!
そうか、ホンダはもう来年のこと(しか?)考えてないんですね。道理で目立たないと思った。^^ テストでアンソニーにドライブさせたみたいですが(たぶん)、琢磨にも乗せてあげたいです。 しかしウイングを小さくするというのは、毎年のように言っているような?(それでもラップタイムは速くなっていくのですから、人間の技術力はすごいですね)
by kotobuki (2008-06-24 14:46)
ホンダは諦めたんですか(;´Д`)
そういえば新たにBチームを持つとかいう噂もありますが
どうなんでしょう?そんなお金あるんですかね?
レッドブルがコンストで4位といい位置につけていますが
そのほとんどをウェバーが稼いでいるかとおもうと
ちょっと複雑です…
ところで溝付きよりスリックの方がいい?という話を聞きますが
どんな利点があるんですか?
by キルト (2008-06-24 20:07)
★ kotobukiさん
ロス・ブラウンに聞いたわけじゃないのでわかりませんので、
私の勝手な推測ですが、
逆に、マシン開発を真剣にやっていてあの程度だとしたら、
相当、相当に遅い・・
スーパーアグリのマシンをアースカラーに塗った方が速いんじゃないかと^^;
ウイングの変更は毎年やってますが、
来年の変更はハンパではありません。
ウィングレットだの整流板だのが付けられなくなりそうです。
さらに、リアウイングを左右に分割して、
ダウンフォースをもっと減らすプランもあったのですが、
カッコ悪いのと、リアウイングの広告料が減るというので、
どうらやら見送られたみたいです。
来年に関しては、スピードを下げる効果と共に、
車体後方での乱気流を減らし、
メカニカルダウンフォースを増やすことで、
オーバーテイクを可能にする規則なんだとか。
それでも、いろいろ抜け道を考えるんでしょうけど^^;
★ キルトさん
もともと、溝付きタイヤは、
速すぎるスピードを抑制するために、
スリックタイヤに溝を彫りました。
つまり、彫って凹んだ面積分が地面に接地していないので、
タイヤの太さが同じでも、タイヤのグリップ力が落ちるわけです。
そこで、各チームは、タイヤのグリップが落ちた分、
小さいウイングをあちこちにペタペタと貼り付けて、
空力を利用したダウンフォースを発生させ、ラップタイムを上げてきました。
ところが、空力によるダウンフォースは、
後ろに乱気流を発生させ、スリップストリームを利用しづらくしています。
これが、レース中のオーバーテイクが減っている理由の一つです。
そこで、2009年の規則変更とは、
ウイングを規制することで、「空力ダウンフォース」を減らします。
その一方、スリックタイヤを久しぶりに復活させることで、
溝がない分だけ、タイヤの接地面積を増やし、
サスペンションやタイヤによるグリップ、
つまり「メカニカルダウンフォース」を増やそうとしています。
これが、スリックタイヤの利点です。
車体後方の乱気流が少なく、グリップを高めることで、
オーバーテイクをもっと増やして、
レースを面白くしようという狙いがあるってわけです。
でもまぁ、そんな思い通りにいくのかというと・・
たいがい、ヘンな結果になるのがオチですが^^;
by kmc-tai (2008-06-25 00:58)