「究極の文房具カタログ」・・読むほどに味が出る [文具は愉しい!]
なんとなく手の届くところに置いてあって、仕事の合間についつい読んでしまう本。
こんな本は、私の中の「ベストセラー」です。
高畑正幸さんの「究極の文房具カタログ」【ロコモーションパブリッシング】
も、そんな一冊です。
この本、なんといってもおもしろいのは、安易な写真を使わず、
すべて、丁寧な手書きのイラストで文具が描かれていること。
こういうところに、私などはムムッと思ってしまいます^^
安易に作られて、すぐに消えていく本が多い時代ですから、なおさらです。
こういうイラストを描きたいなと思うんですが、ぜんぜん描けません(><
そして、商品の数を少なく絞って、
ひとつひとつにの文房具に、愛情とも思えるコメントがついています。
単なる商品紹介に終わっていないところが秀逸。
さらに、「千葉大学工学部工業意匠学科大学院卒」という学歴が示すように、
解説が理論的で、メカニズムやデザインについても、詳しく解説されている。
「可愛い」とか「オシャレ」といった言葉ではなく、「慣性モーメント」なんて言葉は、
エンジニアが使う言葉だと思ってました^^;
このへんが、単なる紹介本でもない。
私も参考にしたいものですが、とても追いつけるレベルにはありません^^;
ただ、愛情が深すぎるのか、随所にマニアックな部分も・・^^;
表紙は、大学ノートのデザインなのですが、著者の高畑さんの名前が、
ゴム印になってる~^^;;
こういうところを発見すると私は楽しいのですが、
一般的には、マニアックすぎるでしょ~ww
筆記具がプリンターに置き換わり、顔料インクがトナーに置き換わる今、
「ものづくり日本」の文具を、愛情たっぷりに紹介している貴重な一冊です。
コメント 0