真のオリンピック大国は・・② [寝言・・・]
今回、①②と分けたのは、文字が収まりきらなかったからでした。
表を入れると一気に文字数が増えます。
「追記」は5万文字と決まっているんですね・・
とはいえ、せっかく②をつくるならと、
①とは違った見方でオリンピック大国を考えてみました。
そして、逆に言うと、
オリンピックにはダメダメな国もわかってしまったわけです・・
①では、金メダル1個当たりの人口で見ましたが、
今回は、金メダル1個当たりのGDPで見てみました。
金 順位 | GDP 順位 | 国名 | 金当たり GDP(億円) |
13 | 29 | ジャマイカ | 1,762 |
27 | 30 | グルジア | 2,323 |
18 | 28 | エチオピア | 3,045 |
15 | 27 | ケニア | 3,919 |
16 | 26 | ベラルーシ | 8,057 |
11 | 22 | ウクライナ | 12,716 |
25 | 24 | スロバキア | 16,863 |
28 | 25 | キューバ | 21,533 |
17 | 21 | ルーマニア | 26,857 |
29 | 23 | カザフスタン | 30,568 |
3 | 12 | ロシア | 36,194 |
26 | 20 | ニュージーランド | 39,618 |
21 | 19 | ハンガリー | 39,659 |
24 | 18 | チェコ | 44,452 |
1 | 4 | 中国 | 47,636 |
6 | 13 | 豪州 | 54,552 |
7 | 11 | 韓国 | 66,039 |
12 | 14 | オランダ | 92,612 |
21 | 16 | ノルウェー | 103,158 |
20 | 15 | ポーランド | 108,691 |
4 | 5 | 英国 | 125,783 |
30 | 17 | デンマーク | 138,648 |
5 | 3 | ドイツ | 189,517 |
9 | 7 | イタリア | 234,765 |
14 | 8 | スペイン | 244,965 |
23 | 10 | ブラジル | 288,522 |
10 | 6 | フランス | 328,586 |
2 | 1 | 米国 | 377,112 |
19 | 9 | カナダ | 405,186 |
8 | 2 | 日本 | 545,716 |
GDPは2005年のデータですので、少々古い上、
統計の精度や経済体制の違いなどもあって、
簡単な比較は無謀なことはご承知ください。
ちなみに、GDPとは国内総生産の略で、
国内で売ったり買ったりをした経済活動の合計値。
・・なんて、こんな簡単な説明ではぜんぜん足りないのですが、
要は、GDPの数字が多いほど、その国の経済活動が活発だということです。
単純にGDPを比べると、
GDPが高いのは、アメリカ、日本、ドイツ・・の順になりますが、
そのGDPを、金メダルの個数で割った「金メダル1個当たりのGDP」では、
上記のような順位になりました。
ここでも、1位はなんとジャマイカ!
経済的には小国でも、立派にオリンピック大国です。
たしかに、ボルトの練習風景をテレビで見ても、
上り坂をひたすらダッシュしていました。
陸上競技なので、場所もあまり問わないし、
用具が少ないし、トレーニング器具も少なくて良さそう^^;
逆に、競技が単純なだけに、身体能力だけで勝負が決まります。
それで金を獲るんですから凄いものです・・
ジャマイカの後、
グルジア、エチオピア、ケニアと発展途上国が続きます。
今回、金ナンバーワンの中国は、
GDP対比だと15位。
ただし、急速に経済成長をしているので、
直近の統計で計算したら、もう少し下の順位でしょう。
そして、下に目を向けると、
28位がアメリカ、
30位が日本です・・
日本は、経済活動が活発な割に、金メダルが獲れていない。
つまり、スポーツに対して経済が無関心。
世界で2番目の経済大国にしては、
スポーツに対する投資や予算が少ないってことです。
あるいは、投資したけれども、
結果として金を獲れなかった可能性もあります。
・・まぁ、その可能性は限りなく低いと思いますけど^^;
どちらにしても、
ロンドンの次にオリンピックを呼ぼうとしている日本ですが、
開催することが目的でいいんでしょうか・・
もしも、中国がこのままメダル獲得を強化したら、
ロンドンの次が東京だとすると、
金メダルは、中国だらけになりそうな予感^^;
今回、オリンピックを見ていて思うのは、
国際試合に対する意識の低さ。
日本は、人口が1億2千万人もいるので、
「国内大会」でも満足できるくらいのスポーツも多そう。
たとえば、台湾のプロ球団は、たった4球団。
それじゃ、リーグ戦もすぐ終わっちゃう^^;
ところが、日本なら12球団もあって、選手の年棒も高い。
なにも、国際試合で勝たなければいけないというプレッシャーはなさそうです。
期間中も、選手が「国際ルール球」に馴れていないとありましたが、
そもそも、最初から高校野球もプロ野球も「国際ルール球」にすれば済む話で、
日本だけの独自の基準があることすら大きな疑問です。
この調子だと、WBCも辛いでしょうね・・
今回の盛り上がりを見ると、
日本人はオリンピックが大好き^^
ならば、もっとスポーツに対する予算を増やして、
施設や競技者を増やすのもひとつの方法。
競技者や愛好者が増えて、スポーツが盛んになれば、
健康になる人が増えて、結果として医療費を抑制することができるのでは・・
なんて、あれこれ統計を調べたり、
分析?をしてみると、
ついつい発想が飛躍してくるものです^^;
何か余計な手間をかけさせちゃいましたか?^^ でも、こうしてデーターを見せられると、「なるほど」と、思ってしまいます。 経済的に活発でない国(オブラートで包んだ言い方?)では、金メダルを取ることで、”ジャマイカンドリーム”とか、”グルジアンドリーム”とか言うようになるんですかね。^^
by kotobuki (2008-08-31 20:49)
★ kotobukiさん
いえいえ、私も分析がもうちょっと必要だな・・と思っていましたから^^;
「経済的に活発でない」というのは、
数値が人口を反映をしていないからで、
数値が小さい=途上国ではないからです。
たしかに、ジャマイカやグルジアでは仕事も少ないでしょうから、
スポーツで名を上げるというのは、ドリームでしょう。
少々皮肉な言い方かもしれませんが、
一見豊かに見えながら、
スポーツへのサポートの少ない日本で名を上げるのも、
ある意味のドリームと言えるかもしれません^^;
by kmc-tai (2008-09-02 23:49)