攻殻機動隊2.0を見てきました [寝言・・・]
映画「スカイ・クロラ」の公開に先がけて、
同じ押井守監督の作品である、「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」
を少々リメイクしてオマケ上映しています。
アニメ文化には、まったく興味のない私ですが、
この、攻殻機動隊はなぜだか気になる作品なだけに、
ついつい時間を見つけて観てきました。
感想は・・。いやいや、十分に楽しめました^^
しかし、観れば観るほど、悶々と考えさせられる作品です・・
ストーリーや内容はともかく、
観終わると、そもそも「人間」の定義とは何かを考えさせられます。
劇中では、「義体」という言葉が使われるのですが、
脳以外の部位を、人工物で代用した人間?が出てきます。
今でも、脳死=人の死だと定義していて、
心臓が動いていても、脳が停止すれば臓器を移植用に使ったりもします。
つまり、今、足が不自由な人が義足を使っても、もちろん人間。
これは当たり前。
これが義手でも義眼でも、人工心肺でも同様。
でも、将来、医学が進歩して、脳以外の身体全てが人工物で代用できたら・・?
・・それでも、もちろん人間でしょうか?
一方、ホンダのアシモ君は、現在は当然ロボット。
ところが、脳の研究が進歩して、
アシモ君のCPU部分に、
人間の脳を組み込むことができたら・・
果たして、そんなアシモ君は、ロボット??
脳だけを移植したロボットと、
脳以外を人工物で代用した人間は、どこが違うんでしょうか・・
劇中では、脳内の「直感」や「潜在意識」とも呼んでいる部分を「ゴースト」と呼んで、
ゴーストが在ることが、人間であることの証であると定義しています。
記憶すら消去されて、ニセの記憶が書き込まれた脳は「人形」だとも・・
なんて、こんな話を発展させると、妄想がふくらみます。
私は、仕事の資料やら画像やらをUSBメモリーに入れて持ち歩いていて、
ノートパソコンやPDAで、外にいても資料を呼び出すことができます。
ということは、このUSBメモリーは、
拡大解釈すると、私の脳の「外部記憶能力」、
「脳」の一部だと解釈することができます。
トシをとって、脳の記憶能力は低下していますが、
USBメモリーを買い足すことで、補助できるかもしれません^^;
さらに、発展させると、
企業という「法人」とは、
法律で規定された権利義務を持つ「人」という意味で、
生物としてのヒトではないが、法律上は、ヒトと同じ扱いになります。
ということは、企業の従業員の脳は、
イコール「法人の脳」であり、外部記憶演算装置でもある。
企業業績の差とは、従業員の脳レベルの差でもあるわけです。
ま、もっとも大事なのは経営者の脳レベルなんですが・・^^;
そして、さらに発展させると、
国家という単位で考えても、
国家にとっては、国民の脳は巨大な外部記憶演算装置であって、
国民の脳の総合力が国家の力になる。
だから、教育を通じて、国家にとって都合のいい「脳」を作り上げることが、
国家の目的かもしれない・・と。
そして、さらにさらに発展させると、
・・^^;
なんて、実は、映画「マトリックス」のウォシャウスキー監督は、
「攻殻機動隊」のファンだそうで、
攻殻機動隊から、マトリックスのアイデアを思いついたのだとか。
たしかに、マトリックスを観ると、
ストーリーや、世界観のあちらこちらに、攻殻機動隊っぽさが見え隠れしています。
今回、劇場で攻殻機動隊2.0を観て、
あらためて、人間とは何か、脳とは何かを考えさせられました。
この分なら、「スカイ・クロラ」も楽しみだな・・
・・って、こういうのを、アニメにハマってるって言うのかもしれませんが^^;
今晩は。流石にそこまで発展して考えられるアニメファンは滅多に
いないと思います(笑)。
by mistta (2008-07-13 20:34)
★ misttaさん
そうでしたか、少々妄想が過ぎたようで・・^^;
by kmc-tai (2008-07-14 11:49)