フードコートの家族模様 [ぶらり、お店の旅]
最近のショッピングセンターには、
必ずといっていいほど、フードコートがあります。
壁際に張り付いたお店を見比べながら、どれがいいかな・・と悩むのは、楽しいもの^^
先日も、私の隣で4人家族が食事を楽しんでいました。
①お父さん→ステーキ(ペッパーランチ)
②お母さん→ラーメン
③娘(小学3,4年生)→オムライス
④娘(小学1,2年生)→ハンバーガー
四者四様、好きなものを選んだんでしょうか・・
お父さんは肉。ペッパーランチなら普段も食べ慣れていますし・・
お母さんは、「私はなんでもいいわ・・」って感じでしょうか。
女の子が好きそうなオムライスにマクドナルド。自分で選んだのでしょう・・
この、フードコートのいいところは、「食べたいもの」を選べるところです。
これが、レストランに入ってしまうと、途端に選択肢は狭まってしまいます。
昔なら、百貨店の食堂のように、和洋中なんでもアリな「食堂」もありましたが、
今は、消費者の舌も肥えて、食堂では対応できません。
そして、食堂のメニューが「細胞分裂」するように、
うどん、ラーメン、オムライス、ビビンバ、クレープ・・と単品メニューが専門特化しました。
そんな専門店が軒を連ねるフードコートは、古きよき「食堂」にも近いものを感じます。
一方、消費者の嗜好も多様化しました。
シャンプーといえば、家族全員が「メリット」1本で済んだのは、もう30年前の話。
今ではどんなお風呂場でも2,3種類のシャンプーは当たり前。
そんな嗜好が多様化した時代に、フードコートはピッタリ合っているようです。
ところが、自由ならなんでもいいかというと、そうでもなくて・・
昔の家庭なら、お父さんに絶対的決定権がありましたから、
「今日はココで食べるぞ」と言い切られ、家族は従ったものです。
家族には不満もあるかもしれないけれど、
一方で、お父さんの「リーダーシップ」を感じたものです。
ところが、フードコートには、そのリーダーシップは必要ありません。
「それぞれが食べたいものを食べればよい」
フードコートは、メニュー選択の自由を得た代わりに、
お父さんの「リーダーシップ」を失ってしまったのかもしれません。
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