まだまだ遠慮している「PUREMALT」 [文具は愉しい!]
今、手帳にはさんであるペンがこれです。
三菱の「PUREMALT」、黒・赤・シャープの多機能ペン。
http://www.mpuni.co.jp/product/ball_pen/pure_malt/index.html
便利で、木の色も質感もいいし、ちょっと重めなところも気に入っています。
なんていうと、ちょっと褒めてばかりですが、
よくできた筆記具だけに、さらに上を目指して欲しいと思う点も・・
ウィスキーを樽を使ったというアイデアが良く、パッと見た目には、たいへん高級感があります。
ところが、細部を見ると、なんとも安っぽいところばかりです・・
先端のロゴも見えるような、見えないようなと中途半端ですし、場所も良くない。
さらに、爪を立てたわけではないのに、グリップ部分のワックスは剥げました。
そして一番問題なのが、クリップから上の部分で、高級品に大切な「オーラ」が出ていないんです・・(ーー;
素材もデザインも特徴がなく、手帳で擦れてしまったのか、
私のものはクリップの金属部分が剥げてきています。
また、黒・赤・シャープの方向を示すガイドにも、何の工夫もなく上から塗料を乗せただけ。
さらに、ペンを戻すためのボタンが「丸ポチ」で指に馴染まない。
もっと大事なことは、ペン先を戻した時の「カチャ」音が、どうにも安っぽい・・
古今東西、高くて良いモノというのは、小さいところのデザインや、
音ひとつにも「心地よさ」があるものです。
ところがこのペン、握って書いた時は心地よくても、ボタンを押した途端に興ざめです(><
・・なんて、言いたい放題ですが、私個人としては現状でも満足なのです^^
気に入らなければ、そもそもブログで取り上げません。
これを買ったのは3,4年前ですから、デフレ真っ只中でした。
その頃の経済状況を考えると、3千円の多機能ボールペンを発売しただけでも、会社としては大英断だったでしょう。
コストも掛けられなかったでしょうし、じっくり考えている時間もなかったかもしれません。
技術と経営の「妥協の産物」だったとしても、当然の話です。
でも、「こだわり商品」が認められる時代になった今、
高くても良いものならば、採算に合うようになってきました。
日本の筆記具メーカーの心意気を見たいものだと思います。
技術者が遠慮していない作品を見てみたいものです・・
これから発売される三菱の筆記具には、個人的に大注目です^^
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