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ヴィレッジヴァンガードから学ぶこと [ぶらり、お店の旅]

小売業の悩みのひとつは、商品を作っていないということです。
売っている商品は、どこかのメーカーが製造した工業製品ですから、
自店で売っているものは、どっかの店でも売っているわけです。
それを縦に並べても横に並べても、付加価値や差別化と言うほどではありません。
そこで、どんな商品を組み合わせるかを考えて、
その「組み合わせ」のおもしろさで、勝負しようという考え方があります。
ヴィレッジヴァンガードは、その「組み合わせ」においての革新です。

お店に行くと、「書店です」って手書きで書いてますけど、
どう見ても、本より雑貨の方が多い。でも、それが楽しい。
お店のことをは、ここでは詳しく書きませんが、雑然とした感じが宝探しの感覚。
私の嗜好に近いのか、1時間居てもちっとも飽きません^^;
並んでいる商品は、1品1品を見ればどこかで売っている商品ばかり。
でも、ひとつひとつが組み合わさったとき、魅力的な店舗になっています。
もちろん、趣味が合わない人にとっては、二度と行きたくない店に思えるんでしょうけど・・・
行った日は、平日夕方だったこともあり、お客さんは学生が中心でしたが、
狭い店にも関わらず、20人くらいのお客さんで店はいっぱいでした。
この店に学ぶことはいっぱいありそうです・・・。

経営的なことをいえば、成り立ちの経緯や独特なFCシステムなど、
ユニークなことばかりですが、これは経営書に任せて、ここでは書きません。
ただ一つ、あのPOPは店の特徴の一つだなぁ~と思います。
いつも、お店に行くと、POPを読んではニヤニヤと楽しんでます^^
ヴィレッジヴァンガードのPOPは、書いている人も楽しんでいるように見えます。
笑っちゃうものあり、バカバカしいものあり、納得してしまうものあり・・・
思わず商品を手にとってしまいたくなるPOPばかりです。
実は、楽しいPOPであれば他のお店でも見ることができます。
もう一つ、ヴィレッジヴァンガードのPOPの特徴は、
自由な発想で書かせながらも、統一したフォーマットにしてあるってことです。
黄色の紙に、まずはキャッチコピー。
その下に、説明や効能やネタが書いてあるのですが、
これは必ず赤いアンダーライン。
フォーマットが統一されていることによって、
いっぱいPOPがあったとしても、見やすく、乱雑な感じを受けません。
POPを書くときは、ユーモアはもちろん大事ですが、
フォーマットも大事なんだなぁ~と実感します。

ヴィレッジヴァンガードを見ていると、日本も成熟してきているのかなぁと思います。
ただ、並べるだけで商店として成り立つ時代は過ぎました。
ただ並べるだけじゃ「倉庫」と一緒だと・・・
どんな商品を集めて構成するのか、そして、商品にどんな演出をするのかを考える。
そのことで、お店は「命」を吹き込まれるのです。
・・・なぁんて考えながら、お店を回るのは楽しいことです^^
ある意味、職業病ですな^^;

ちなみに、今回行った時に掛かっていたCDが最高!
和田アキ子の過去の楽曲を集めているのですが、
音に変なエフェクトがかからず、ストレートな音。
アレンジも昔なのに、カッコイイ!
勝手にオススメします。
検索はこちらから・・・
和田アキ子ベスト・ヒット-FREE SOUL AKKO


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